大嶋仁 の記事一覧

イスラエルとイラン、そしてアメリカ(4)日本の戦争との比較
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(4)日本の戦争との比較
 これまで幾度かイスラエルやイランを日本と比較した。今ここで、対アメリカという観点からその比較を深めたいと思う。そのためには、まず日本の戦争について概観しなくてはならない。なぜなら、イランやイスラエルの現在の在り方は、若干、かつての日本と似ているからである。
国際
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(3)イランの立場
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(3)イランの立場
 イランが現代史の中で最初に脚光を浴びたのは、79年のイスラム革命の時であろう。それまでのイランは英米の援助を受けた独裁国家で、国王が欧米に倣った表面的な近代化を進めていたのだが、これに反発した伝統主義者たちが革命を起こし、国王はアメリカに逃れた。
国際
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(2)イスラエルとアメリカ
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(2)イスラエルとアメリカ
 1948年の建国以来、イスラエルはずっと戦争を続けてきた。それもそのはず、この国はイギリス領だったパレスチナのアラブ人の土地を、国連承認のもとに割譲された結果生まれた国だからである。
国際
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(1)国際政治の現状を理解するには
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(1)国際政治の現状を理解するには
 イスラエルとイランの衝突は、中東だけの問題ではない。そこにはアメリカの覇権、イスラエルの安全保障、イランの反米姿勢、ロシア・中国を含む国際秩序の変化が絡み合っている。本連載では、複雑な世界情勢を図式的に整理しながら、日本がこの対立構造をどう受け止めるべきかを、4回にわたって考える。
国際
天皇は何のためにあるのか?(5)
天皇は何のためにあるのか?(5)
 1946年、GHQのマッカーサーは昭和天皇に「人間宣言」をさせ、戦前は「現人神」とされていた天皇を「ただの人」にし、そのことを国民に知らしめることで日本を「民主化」しようとした。
地域・文化
天皇は何のためにあるのか?(4)
天皇は何のためにあるのか?(4)
 日本の天皇が政治権力の座から退いたのは、平安時代に確立された摂関政治によるという(10世紀)。それまでは実権を握っていたが、徐々に文化事業担当職に追いやられたのである。
地域・文化
天皇は何のためにあるのか?(3)
天皇は何のためにあるのか?(3)
 今回の昭和百年記念式典で現政府に失態があったとすれば、それは皇室の存在意義、すなわち日本の外交における皇室の役割の意味がわかっていないことによる。
地域・文化
天皇は何のためにあるのか?(2)
天皇は何のためにあるのか?(2)
 もう50年以上も前のことだ。当時私はフランスに留学中で、そこで知り合ったウィリアムというイギリス人に招かれて彼の実家にお邪魔したことがある。南イングランドの田園は冬なのに緑一色で、ポニーと呼ばれる小型の馬があちこちで草を食べているのが印象に残った。
地域・文化
天皇は何のためにあるのか?(1)
天皇は何のためにあるのか?(1)
 去る4月29日、政府主催で行われた「昭和百年記念式典」で、天皇陛下・皇后夫妻が主賓として臨席していたにもかかわらず、天皇に発言機会が与えられなかった。政府によれば、過去のさまざまな事例を「総合」したうえで、天皇には「ご臨席のみお願いした」のだそうだ。
地域・文化
江学勤の現代地政学(5)江学勤の日本論
江学勤の現代地政学(5)江学勤の日本論
 江学勤には面白い日本論がある。日本論といっても現代日本論である。例によってシステム論を応用したものとはいえ、彼の応用の仕方は十分に柔軟で、「構造」への関心を離れて「社会史」の視点を導入している。
国際
江学勤の現代地政学(4)江学勤のアメリカ帝国診断
江学勤の現代地政学(4)江学勤のアメリカ帝国診断
 江学勤がイエール大学で英文学を専攻したことは彼の資質を知る上で重要である。数学よりも文学を好んだかどうかは別として、彼は文学と言語の世界、中国式にいうと「文」の世界に入り込んだのである。
国際
江学勤の現代地政学(3)江学勤のナラティブ論
江学勤の現代地政学(3)江学勤のナラティブ論
 ここ数十年前から欧米の知識層に定着している用語に「ナラティブ」がある。「物語言説」とも訳せるが、「筋書き」と訳したほうがわかりよい。
国際
江学勤の現代地政学(2)江学勤のトランプ観
江学勤の現代地政学(2)江学勤のトランプ観
 江学勤の地政学の方法は彼のトランプ観に端的に現れる。その骨子を示すと以下のようになる。
国際
江学勤の現代地政学(1)江学勤とは何者か
江学勤の現代地政学(1)江学勤とは何者か
 江学勤(ジャン・シュエチン)といえば、いま話題の中国系カナダ人である。北京の高校の先生をしているというが、現代中国のエリート教育に多大な影響力をもつともいわれる。
国際
ブレイクスルー思考──今こそナドラーから学ぼう(後)システム・マトリクス
ブレイクスルー思考──今こそナドラーから学ぼう(後)システム・マトリクス
 ナドラーは「タイタニック号はなぜ沈んだのか」という問いに対して、「レーダーや音波探知機がなかったからだ」と答えている。当時はレーダーも音波探知機もなかったのだから、彼の言っていることは時代状況を考慮しない馬鹿げたものと思える。
地域・文化
ブレイクスルー思考──今こそナドラーから学ぼう(中)理想と現実
ブレイクスルー思考──今こそナドラーから学ぼう(中)理想と現実
 ジェラルド・ナドラーはアメリカが絶好調だった1960年代の人である。彼の本を読むと、「アメリカは凄かった」と感じざるを得ない。実は、その凄さを熱心に取り入れて成功したのが日本の企業である。
地域・文化
ブレイクスルー思考──今こそナドラーから学ぼう(前)日比野省三
ブレイクスルー思考──今こそナドラーから学ぼう(前)日比野省三
 日比野省三はすでに「時代遅れ」だろうか。氏には『ブレイクスルー・リエンジニアリング』とか『トヨタの思考習慣』などの著書があるが、あまり取り沙汰されないようだ。
地域・文化
AIは人類の未来をナビゲートできるか 技術・倫理・教育から構想する「未来ナビ」論
AIは人類の未来をナビゲートできるか 技術・倫理・教育から構想する「未来ナビ」論
 世界の未来を語ることは、もはや1つの専門分野からは不可能になった。文化や文学を研究してきた筆者もまた、2026年の日本、ひいては人類の行方を展望する困難に直面している。
地域・文化
日本の排他主義(5)
日本の排他主義(5)
 日本政府は「移民」を認めず、「外国人労働者」しか認めていないと先に述べた。このことは何を意味するのか?
地域・文化
日本の排他主義(4)
日本の排他主義(4)
 外来種と在来種という差別構造は消え去っていない。25年の参院選で躍進ぶりを見せた参政党が、そのことを示している。
地域・文化
  • 1
  • 2