2024年05月01日( 水 )

くるり九州ひたすら歩く旅~九州一周、完歩を目指す(7)

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 国道3号線と10号線をひたすら歩く“九州一周完歩”の旅。走行距離は実に833kmにおよぶ。それも週末だけを利用し、現地に赴き九州の大動脈を歩くのだ。
 福岡を出発し、佐賀、熊本に入ったこの旅だが、現地に赴くまでの移動距離がだんだん遠くなってきた。そこで効率を考え2夜連続で歩くことに・・。酷暑といわれる今年の夏。深夜を過ぎても気温はそれほど下がらず、まさに暑さとの闘いでもあった。

7月29日(7日目)
肥薩おれんじ鉄道湯浦駅から水俣駅まで~17.2km

 昼前にホテルにチェックインし、夕方にはチェックアウト。睡眠は数時間のみだ。
 今回は先に目的地であるJR出水駅まで車で移動し、駅にある駐車場に駐車。肥薩おれんじ鉄道に乗り、スタート地点である湯浦駅までUターンした。

▲最後の難所津奈木太郎峠

 夜の湯浦の街中は夏祭りが開催されており賑やかだった。湯浦の街の人たちに送り出されるように3つ目の峠である“津奈木太郎峠”を越えて鹿児島入りを目指すことにする。
 湯浦地区から峠までの勾配はきつく、しかも数時間前に歩き終えたばかりなので体力が完全には回復していない。少し歩いただけでシャツは汗でびしょ濡れに。気温も湿度も高く、なかなか体が慣れない。

 地図を見ると、この津奈木太郎峠もトンネル化が進んでいる。深夜にウォーキングしてみるとわかるが、津奈木太郎峠は人家もない奥深い山の中。トンネルもなく、車などもなかった時代は、徒歩で峠を越えないと往来は不可能。そう考えると峠を越えてきた先人たちには頭が下がる思いだ。

 峠を越え、津奈木ICに差しかかると続々と車が下りてくるのが見える。道路の明かりも多くなったが、深夜ということもあり周囲を見渡してもコンビニエンスストアしか開いていない。しかも、初めての連夜のウォーキングの影響からか急激に体調が悪化してきた。無念だが今回は肥薩おれんじ鉄道の水俣駅止まりにすることとした。

 到着予定地だったJR出水駅まではタクシーで移動。タクシーの運転手からは「真夜中の国道を歩いている人がいるなぁ。と思って見ていました」と言われた。出水駅から一路福岡へ。来週、リベンジだ。

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