2024年04月27日( 土 )

売れるネット広告社、「SNSで誹謗中傷された」九大准教授を名誉棄損で提訴

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 (株)売れるネット広告社(本社:福岡市早良区、加藤公一レオ社長)は28日、SNS上で同社および同社の加藤公一社長に対して誹謗中傷する内容が投稿されていたとして、投稿した九州大学特任准教授の松永正樹氏に対し、名誉棄損で訴訟を提起した。

 同社によれば、2017年11月に朝日新聞社が運営する ウェブメディア「withnews」に掲載された加藤社長の記事「最低な会社の辞め方」残された同僚が「敵」になる時…」の内容について、松永氏がfacebook ページ上で「バッカじゃねえの」「典型的なブラック企業創業者」「本ページをお読みいただいている皆様、とくに学生の皆さまは、こんな手前勝手な戯事を宣うオッサンが仕切ってるブラック企業には近づかれぬよう、万一足を突っ込んじゃったら一日でも一秒でも早く辞めて次に行くことを強くオススメします」といった内容を投稿されたとしている。

 同社は「記事内容で伝えたかったのは、無責任な会社の辞め方は、本人のためにならないというのが主旨であり、法律で認められている権利自体を否定しているわけではない。にもかかわらず、松永氏は法律で認められている労働者の権利に対して経営者が異論を唱えていると誤って解釈されている」とし、再三の連絡により投稿の削除を求めたものの、誠実な対応がされなかったことや、インターネット上での悪質な誹謗中傷が深刻な社会問題となっている中、教育者の立場にありながら、「投稿内容は社会に悪影響を与える悪質な言葉の暴力であると認識している」と言ったことが、損害賠償を求める訴訟へと至った経緯だとしている。

 この件について九州大学は「内容を確認中」としている。

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