2024年04月30日( 火 )

「博多」と「天神」の周縁、21年基準地価で上昇率上位に(前)

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博多・天神が拡大、その波及が影響か

【1位】博多区綱場町

博多蔵本ビル
博多蔵本ビル

Map data (c) OpenStreetMap contributors, CC-BY-SA

 国交省がまとめた地価調査の変動率上位には、商業地では福岡市が10地点中7地点を占めるかたちとなった。【表1】参照。

左:中洲ビジネススクエア 中:リアンプレミアム呉服町ステーション 右:(仮称)綱場プロジェクト
左:中洲ビジネススクエア / 中:リアンプレミアム呉服町ステーション / 右:(仮称)綱場プロジェクト

 商業地で上昇率1位となった「博多区綱場町9-28」(博多蔵本ビル)は、昭和通りに面するオフィスビルで、福岡市地下鉄・中洲川端駅から徒歩5分、同・呉服町駅からは徒歩3分にある。さらに、都市高速・呉服町口にも近いほか、博多・天神の中間地点にあり、どちらへのアクセスも優れた地点でもある。博多蔵本ビルの東側では、11階建のオフィスビル「中洲ビジネススクエア」が今年4月に完成したほか、大博通り沿いでは9階建のオフィスビル「リアンプレミアム呉服町ステーション」が7月に完成するなど、綱場町はビジネス街としての色を強めている。中洲ビジネススクエアの裏側、明治通り沿いでは、福岡地所と第一生命保険により「(仮称)綱場プロジェクト」の建設が進められている。福岡第一ビルと福岡MDビルの建替えによるもので、12階建のオフィスビルになる計画だ。

 余談だが、隣のブロックにある「福岡武田ビル」は2020年3月に福岡スタンダード石油(久留米市)が取得していた。取得金額は非公開ながら、約50億円程度と見られている。

【表1】令和3年都道府県地価調査
【表1】令和3年都道府県地価調査

【永上 隼人】

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