2024年04月27日( 土 )

伝説の弁護士、懲戒処分で廃業へ 木上勝征弁護士

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 福岡県弁護士会の元会長・木上勝征(きがみかつゆき)弁護士は18日、福岡県弁護士会から業務停止1年6カ月の懲戒処分を受けた。

 木上弁護士は顧問弁護士を務めていた会社の代表が重病で意思疎通ができないなか、権限がないにも関わらず代理行為を行っていた。また、預り金や印鑑の返還要請に応じなかった。

 木上弁護士は福岡県弁護士会会長、日弁連副会長、九弁連理事長を歴任した重鎮。1998年に会社更生法を申請した旧(株)アサヒコーポレーション(現・アサヒシューズ(株))の更生管財人に就任。2017年に更生手続きを終結し「奇跡」といわれた再生を支え、その後同社の取締役会長も務めた。また、経営不振に陥っていた(株)ザ・クイーンズヒルゴルフ場の顧問としても辣腕を発揮。同社の印鑑を管理するなど経営に係る重要な意思決定を行っていたが、同ゴルフ場が会社更生法を申請。顧問弁護士を解任されたにも関わらず預託金を返還しなかったことで管財人弁護士より返還請求訴訟を提起されていた。

 今回の懲戒処分を受け木上弁護士は弁護士会に対し廃業する意向を示しており、所属事務所ホームページは閉鎖されている。

【鹿島 譲二】

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