2024年04月26日( 金 )

国破れて消費税10%が残る最悪の悲劇

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は「横田滋さん逝去をめぐり、安倍首相の無責任さを指摘する蓮池透氏のコメントを引用し、拉致問題における内閣の無為無策」を批判した6月7日付の記事を紹介する。


 横田滋さんが亡くなられた。
 心からご冥福をお祈りしたい。

 メディアが大きく報じるが、拉致被害者の家族である蓮池透さんのコメントを紹介する記事は脇に追いやられている。

 蓮池透さんのコメントを報じた日刊スポーツ紙報道は次のもの。
https://bit.ly/3h4tLwc

 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会元副代表で、拉致被害者の蓮池薫氏の兄、蓮池透氏(65)が、拉致被害者横田めぐみさん(55)の父、横田滋さんの訃報に触れ「安倍首相責任を取ってください!」と、訴えた。

 横田さんが老衰のため亡くなった5日、蓮池氏はツイッターを更新。

「いつか、この日が来るのはわかっていたし、怖かった。滋さんは、公には政治家に対しても、右派的思想家に対しても決して異論を唱えることのないジェントルな人だった」
 としのび、
「世の中はコロナ禍で拉致問題どころではない状況。収束まで動かないのか?滋さんの心中も不安でいっぱいだったはず。いうまでもなく、その前に動いておくべきだった。『40年以上救出を先導』とか『再会の願い叶わず』とか言っている場合ではないのだ」
 と続けた。

「また『断腸の思い』と繰り返した安倍首相。『申し訳ない』は付け足したが・・・。自分たちの無為無策を棚に上げて、拉致問題が進展しないのは国民の関心が薄れているせいだ、と平気でいう政府」
 と批判。

「皆さん、いい加減気付いてください。安倍首相は拉致被害者を救出するなどという気はさらさらないのです。この期におよんで『早期』救出とか言っているではありませんか。今こそ、安倍首相責任を取ってください!と叫ばなくてはなりません」
 と持論を述べた。

「そうでなくては、滋さんのご冥福を祈ることはできません。それができるのは、拉致のおかげで二回も総理になった安倍氏が恩返しをして、めぐみさんの問題が解決したときです。合掌」
 とした。

 記事には「蓮池透氏が持論「安倍首相責任を…と叫ばなくては」のタイトルが付せられた。

 蓮池透さんのコメントを掲載したことは評価できるが、「持論」との表現には「特殊な意見」との意味が込められている。

 メディア情報を支配しているのは、安倍首相の
「断腸の思い」「申し訳ない思い」
 などの言葉。

※続きは6月7日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「国破れて消費税10%が残る最悪の悲劇」で。


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