糸島サイエンス・ヴィレッジ構想実現で、学研都市としてのブランド力向上へ
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糸島サイエンス・ヴィレッジ構想
九州大学(以下、九大)と糸島市、そして民間企業の産学官連携で進む「糸島サイエンス・ヴィレッジ」(以下、SVI)構想。SVI構想は、大学を中心に構成された企業および研究機関群「サイエンスパーク」を糸島に整備しようとする試みで、たとえるなら「シリコンバレーを糸島に」という壮大なものだ。
九大の基礎研究を実用化および事業化に結び付けることで、九大・伊都キャンパス周辺における研究拠点構築を促進。関連企業の集積、ならびに雇用創出を実現することで、地域の活性化につなげる。
これまでSVI構想は民間主導の財源確保と、市による土地利用の規制緩和によって、着実に土台を築き上げてきた。そして2021年10月、SVI構想推進の中核組織として、(一社)SVI推進協議会が設立された。
SVI推進協議会には、糸島市と九大、そして西日本シティ銀行、福岡銀行も参画。SVI構想を絵空事で終わらせないためには、資金調達ならびにその活用と管理が求められる。金融機関がSVI推進協議会の一員に加わったことは、SVI構想具体化の後押しとなる。
【SVI推進協議会参画企業】
(株)西日本シティ銀行
(株)福岡銀行
エス・アイ・ピー(株)
(株)ビットメディア
(株)ブラケアジェネティクス
DC Power Vil.(株)
(株)ヴェントゥーノ知的創造と研究交流拠点の創出
SVI構想の対象エリアとなっているのは、九大・伊都キャンパスの西側と南側エリア。南側エリアでは、海外からの留学生や研究者の受け入れ拠点として、「九州大学国際村構想」(以下、国際村構想)が展開されており、すでに学生寮とホテルがオープンしている。
伊都キャンパス西側および南側の両エリアで先行するまちづくりとの相乗効果に期待できる点も、SVI構想の強みといえる。【代 源太朗】
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