2024年04月29日( 月 )

経済小説「泥に咲く」

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経済小説「泥に咲く」(29)エピローグ
経済小説「泥に咲く」(29)エピローグ
 心臓の手術を終えた翌日のことだった。勢事の左腕に紫色の観音の姿がありありと浮かびあがった。頭から足までが30cmほどの、大きなアザである。
一般社団法人自立研究会 一般 企業・経済
経済小説「泥に咲く」(28)泥に咲く花
経済小説「泥に咲く」(28)泥に咲く花
 大いなる力といえば、不思議な能力を持つ関村とは、つかず離れずの関係が長く続いていた。
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経済小説「泥に咲く」(27)人間万事塞翁が馬
経済小説「泥に咲く」(27)人間万事塞翁が馬
 徳山ホスピタルのV字回復によって、勢事のもとには病院の良質なM&A情報が入ってくるようになった。
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経済小説「泥に咲く」(26)天晴れ
経済小説「泥に咲く」(26)天晴れ
 コンフィデンシャルパークの田邊から、何度か電話がかかっていたが、勢事は意識して無視し、折り返しもしなかった。もちろんスパにも行っていない。
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経済小説「泥に咲く」(25)パートナーシップ
経済小説「泥に咲く」(25)パートナーシップ
 徳山ホスピタルの再生計画は順調に進んでいた。高岡はもちまえの人を魅了する能力で、周辺の病院やクリニックとの良好な関係を築いていった。
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経済小説「泥に咲く」(24)喪失
経済小説「泥に咲く」(24)喪失
 さゆみとは8年になろうとしていた。相変わらず、気性も、悋気も激しく、ぶつかり合うことも多かったが、しかし、関係が切れることはなかった。
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経済小説「泥に咲く」(23)型に嵌める
経済小説「泥に咲く」(23)型に嵌める
 高岡を仲間に取り込めたのは、勢事にとって極めて明るい要素だったが、キャッシュの問題はまったく解決していなかった。
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経済小説「泥に咲く」(22)桃園の誓い
経済小説「泥に咲く」(22)桃園の誓い
 高岡は誰がどこからどう見ても、「いい男」だった。福岡の大学の医学部を卒業し、専門はがん治療。すでに20年以上のキャリアを積み上げていた。
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経済小説「泥に咲く」(21)病院再生
経済小説「泥に咲く」(21)病院再生
「岡倉さん、徳山ホスピタル、あなたに差し上げます」 下関の鮨屋で、船越はうれしそうにそう言った。どこまで尊大な男なんだと、勢事は鼻白む思いがした。
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経済小説「泥に咲く」(20)克己心
経済小説「泥に咲く」(20)克己心
 船越は自らが消費するための多額の金を必要とする一方で、金を汚いものと考える人間だった。金は要る。しかし、自分の手は汚したくない。竹島が医療法人の金庫番となるまで、それほど時間は掛からなかった。
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経済小説「泥に咲く」(19)やるべき仕事
経済小説「泥に咲く」(19)やるべき仕事
 日本ケアユニットの株を売ると、勢事の現金資産は3億円を超えた。余生を生きるには十分な金額だともいえたが、そう思うには勢事は若すぎた。
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経済小説「泥に咲く」(18)渡世のリアル
経済小説「泥に咲く」(18)渡世のリアル
 この5,000万円を元手にして、勢事が新たな金づるを見つけるまでに、それほど長い時間はかからなかった。
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経済小説「泥に咲く」(17)離合集散
経済小説「泥に咲く」(17)離合集散
 勢事のビジネスは催眠術的な手法を用いて客の購買意欲をあおることから「催眠商法」と呼ばれた。
一般社団法人自立研究会 一般 企業・経済
経済小説「泥に咲く」(16)運命の女
経済小説「泥に咲く」(16)運命の女
 さゆみと出会ったのは、勢事がホステスたちを次々と籠絡しているころのことだった。その夜、勢事は関村と中洲のクラブにいた。そこにひときわ輝く女がいた。
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経済小説「泥に咲く」(15)贖罪(しょくざい)
経済小説「泥に咲く」(15)贖罪(しょくざい)
 結局のところ、稼いでいるのは俺だけだ。そんな気持ちがあったからだろう。勢事の社員への当たりは強かった。夜の街に社員を連れ歩くことも多かったが、酒の席では決まって彼らをなじった。
一般社団法人自立研究会 一般 企業・経済
経済小説「泥に咲く」(14)次なるステップ
経済小説「泥に咲く」(14)次なるステップ
 それからの勢事はとんでもなく忙しくなった。ステージに上がった勢事が熱弁を振るうと、プロポリスやローヤルゼリーといった健康食品が飛ぶように売れた。
一般社団法人自立研究会 一般 企業・経済
経済小説「泥に咲く」(13)人生の大転換
経済小説「泥に咲く」(13)人生の大転換
 勢事はまず智徳学園の活動について話をする。もう、幾度となく語ったストーリー。人がどこで感動するかは十分すぎるほどわかっていた。
一般社団法人自立研究会 一般 企業・経済
経済小説「泥に咲く」(12)うまくできたシステム
経済小説「泥に咲く」(12)うまくできたシステム
 勢事が案内されたのは、福岡市の郊外、田んぼが広がるなかにある倉庫跡だった。入り口には「ネイチャーホールの健康フェスティバル」というド派手な看板が掲げてある。
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経済小説「泥に咲く」(11)金の匂い
経済小説「泥に咲く」(11)金の匂い
 そんなときに、声をかけてくれたのが、福岡市内に本社を構える健康食品会社『フォーヘルス』の遠藤社長だった。彼も智徳学園の理念と実践に共鳴してくれた経営者の1人だった。
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経済小説「泥に咲く」(10)底の抜けたバケツ
経済小説「泥に咲く」(10)底の抜けたバケツ
 智徳学園には業績改善の要素がまるでなかった。いや、むしろ借金は嵩んでいた。利用者の増加で移転を余儀なくされ、その費用がさらに重くのしかかっていたのだ。
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